ポリヴェーガル理論のための解剖学
自律神経の働きについて、従来の理論(交感神経・副交感神経/2つの神経のバランス)からポリヴェーガル理論(背側迷走神経・交感神経・腹側迷走神経/3つの神経が系統発生的に作用しあっている)へと認識が変化していることは以前にお伝えしました。
私は、ポリヴェーガル理論関係の読書会に参加することが結構あります。
参加者のほとんどは心理職の方なのですが、そこで常々感じるのが、ポリヴェーガル理論の説明で使われる『解剖学』の単語や説明に引っかかってしまい、そこで混乱してしまう方が何人かいらっしゃるということです。
医学系のセラピストやボディワーカーの方達と違い、心理職の方にとって『解剖学・生理学・運動学』は触れる機会も少なく、どうも馴染みにくいようです。
ポリヴェーガル理論の要でもある迷走神経を含む自律神経のことだけを学んでも、身体機能としての神経系のしくみや役割がわからないと、こころもとなく感じることも多いかと思います。
私自身、ポリヴェーガル理論をきちんと理解し把握するために、もう一度解剖学について復習したいと思い、この場で少しずつ神経解剖学についてのまとめを書き記していく予定です。