踊るひきこもり

からだとこころについての備忘録

踊り

重心移動と体重移動

踊りを習っていると、なんともいえない粋でカッコいい動きを目の当たりにする時があります。それは、本当に一瞬の動きだったりするのですが、その一瞬の動きを自分も会得したくて、一生懸命に練習をしていたようにも思います。「私も、あの動きができたら!…

RehaーBali の3つの効果

リハビリテーションで学んだ知識・技術とバリ舞踊の型を用いたエクササイズ「RehaーBali」 実際に「RehaーBali」をやってみると、(私の経験上)主に3つの効果が期待できると思います。 ①型を辿ることで、体の細部にまで注意や意識が向きやすくなります。続け…

動く楽しさとは? 番外編(後)

「動く楽しさとは?」の記事で、動きに注意を向けることが大切だとお伝えしました。 注意という機能は意識(覚醒)状態とも深く関係しています。 これは、注意と意識の相関状態を表したものです。 A 超低覚醒(睡眠) 注意は無反応 B 低覚醒 注意散漫(外か…

動く楽しさとは? 番外編(前)

私は、踊りのおかげで動くことの楽しさを知りました。 だけど一方で、自分にとって大切なものごとを見落としてきてしまい、自業自得で仕方のないことなのですが、ずっとそのことで自分自身を責めていました。そして、この自己嫌悪という苦しさがある限り、自…

動く楽しさとは?⑧

動く楽しさの3つのポイントお伝えしてきました。 ① 動きに注意を向ける ② 重さを利用する ③ 8の字に動く この3つのポイントさえわかってしまえば、普段の生活のちょっとした動きにも、応用することができると思います。 そして、動く楽しさに興味をもたれ…

動く楽しさとは?⑦

動く楽しさを知るためのポイント ③ 8の字に動かす 私たちのからだは、骨同士が関節を作り、関節の周りには腱や筋肉がつき、さらには筋膜が筋とその他の器官を結合させています。 リハビリの臨床では、腰の痛みの原因が膝裏の硬くて伸びにくくなった筋肉にあ…

動く楽しさとは?⑥

「姿勢バランスを崩す」 そもそも、私たち人間のからだには「バランス反応」という機能が備わっています。 不意にバランスを崩し倒れそうになったとき、頭や首・体幹・手足が咄嗟に動いて、からだを危険から防いでくれるのです。 例えば、突然後ろから背中を…

動く楽しさとは?②

「動き」とは、形という側面から捉えてみると、Aという形からBという形に変化するときの一連の過程ともいえます。 人間の動作の場合、形を姿勢に置きかえてみた方が、わかりやすいかもしれませんね。 パラパラ漫画を思い出してみて下さい。 枚数が多く、動き…

バリ舞踊と深部感覚

私達の身体には、約260個の関節があるといわれています。 股関節から小指の関節まで、大きさはいろいろ、関節の形もいくつかあって、その形によって動かせる方向が決まってきます。その関節を物理的に動かしているのが腱・筋肉になります。 「深部感覚」とは…

踊るこもりびと

例えば、発表会のような観客のいる舞台に立つのは苦手。 複数で踊るのはもっと苦手。 師匠が踊っている真後ろで、師匠の動きにあわせて踊るのは好き。 盆踊りのように、それぞれ他人のことなど気にせずに思い思いに踊るのは好き。 まさに踊るこもりびと(*^▽^…

自粛生活

コロナによる自粛生活で、家でじっとしている時間が増えた人も多いと思います。 何の準備もいらない散歩は、身軽にできる運動の1つです。 (こんな時期なので)人通りの少ない場所や時間を選んで、1日10分でも20分ひたすら歩くと、結構気分転換ができると思…

「バリ舞踊」の動きと姿勢

普段は運動に携わるしごとをしています。 プログラムの最初に、ウォーミングアップとして体操を取り入れることが多いのですが、できれば柔軟性や協調性を高めるのに「バリ舞踊」を使ってみたいとずっと思っていました。 このブログでは「バリ舞踊の動きや姿…

まずは肩甲骨から

寝たきりの高齢者は、常に背中を布団に押しつけて寝ているので、背中が平たい板のようになるか逆に亀の甲羅のように丸まっている人が多いです。 背中の筋肉には胸郭を動かす働きもあるので、そこが硬いと深い呼吸ができなくなります。血液の巡りが悪くなり、…

肩甲骨と骨盤

手足を動かすときに、手は肩甲骨から、足は骨盤から繋がっているような感覚で動かしてみる。 意識を少し変えてみるだけで、自分の手足が身体の中心から外に向かって気持ちよく伸びていくのがわかる。身体の中心から動かすと、手は小枝のようにしなやかに動き…

自分の意思で動く

背のびをするために両手を上にあげる、ベッドで横に寝返る、椅子に座りながらお尻を持ち上あげる。こんなちょっとした些細な動きでも自分の意思で動くのと他人に動かしてもらうのでは想像以上に私達の脳や神経の働きには違いがある。 怪我も病気もなく、健康…

これは踊り?

「微笑みなさい!」踊りの先生によくいわれた言葉である。先生は不思議そうな顔をして毎回きいてくる。「お前はどうして笑わないんだ?」 「踊っていて楽しくないのか?」 まぁ、たしかに無表情で無愛想に踊っている姿は端からみたら楽しそうにはみえないだ…

8 と ∞

バリ舞踊は、色々な身体の部分を「8の字」を描くように動かすのが特徴的だ。首、手首、腕、骨盤、、、それぞれの部分を動かしながら、更に全体もお腹を中心にして8の字を描くように動かすのである。 バリ舞踊を踊ったときの気持のよさは、なんとなく「8の字…

こんな感じです

バリ舞踊というと、煌びやかな衣装やメイクを思いうかベる人が多いと思います。私がずっと習っていたのはバリ舞踊の中でも古典舞踊でした。その動きはとてもゆっくりで太極拳に近く、関節の動きや筋肉が伸びたり縮んだりする感覚を丁寧にトレースしていきま…

「居場所」≓「動ける場所」

なぜ「居場所」を作ろうと思ったのか。自分の思いを整理していくうちにだんだんとわかってきたことがある。実は「居場所」という言葉は、自分が考えていることとは微妙に違っていてちょっとしっくりこなかった。私は「居場所」ではなく「動ける場所」を作り…

共に踊る喜び

舞台やパフォーマンスとして大勢で踊るのは苦手だけど、誰かと一緒に同じ動きをただひたすらなぞるのは好きです。イメージとしては太極拳のような感じですね。 表現するために踊るのではなく、自分の身体感覚をじっくり味わう楽しさをいつか誰かと共有できた…

踊りと身体の回路

30歳でインドネシア・バリ島の踊りを習いはじめた。最初は暇つぶしぐらいの軽い気持ちだったのだが結果的に自分の人生を大きく変えるきっかけとなった。その頃私は高校時代からつき合っていた男性と結婚していたのだが、蜜月を過ぎた私達は、互いの内面的問…

なぜ運動 なぜダンス

はてなブログに「脱・引きこもりノート」というブログがあるのですが、なぜ引きこもりの人には運動がお薦めなのかということが、とてもわかりやすく書かれています。 hiki-note.hatenablog.com こちらでは、運動の中でもなぜ「ダンス」がいいのかが書かれて…

ないないづくし

音程とれない リズム感ない テンポを刻めない ないないづくしの私がなぜか踊っている。 そうそうまだあった 踊りの振りも全然おぼえられない。 だから誰かと一緒には踊れない。 大人数でフォーメーションとか絶対ムリ。 ゆっくりとした動きが特徴の古典舞踊…

また いつか

国内の移動でさえこんなにも大変になる日がくるなんて、あの頃は想像だにできなかった。 またいつかバリ島の小さな村のあの東屋で時間を忘れて踊ってみたい。 ニワトリの鳴き声と風にのって遠くからきこえてくる竹風鈴の音をききながら。 そんな風景に想いを…

「型」と「自由」

「型」のある踊りが好きだ。 思うままに「自由」に踊れといわれてもからだは戸惑い、手も足もほとんど動かせなくなるだろう。 「型」があるからこそ、私は自由に踊れるのだ。 ただし「型」のあるものだったらなんでもいいというわけではない。 一つだけ条件…

お稽古再開

バリ舞踊のお稽古を再開しました。 今回は男性舞踊に挑戦。 わかってはいたけれど、やはりバリ舞踊の「型」は気持ちいい。 ぐちゃぐちゃしていた頭の中も、踊っているときはスッキリと消え去り、帰宅の電車の中でやっぱり私には踊りが必要なんだと、これまた…