踊るひきこもり

からだとこころについての備忘録

2020-01-01から1年間の記事一覧

「ハーモニー」

今年は新型コロナウィルスによって今までの社会の在り方や常識が良くも悪くも大きく変わらざるをえなくなった。人間社会というものは、自分達の力では抗えない大きな出来事が起こると有無をいわずに変化していく流動的なものなんだと、こういう事態になって…

肩甲骨と骨盤

手足を動かすときに、手は肩甲骨から、足は骨盤から繋がっているような感覚で動かしてみる。 意識を少し変えてみるだけで、自分の手足が身体の中心から外に向かって気持ちよく伸びていくのがわかる。身体の中心から動かすと、手は小枝のようにしなやかに動き…

自分の意思で動く

背のびをするために両手を上にあげる、ベッドで横に寝返る、椅子に座りながらお尻を持ち上あげる。こんなちょっとした些細な動きでも自分の意思で動くのと他人に動かしてもらうのでは想像以上に私達の脳や神経の働きには違いがある。 怪我も病気もなく、健康…

これは踊り?

「微笑みなさい!」踊りの先生によくいわれた言葉である。先生は不思議そうな顔をして毎回きいてくる。「お前はどうして笑わないんだ?」 「踊っていて楽しくないのか?」 まぁ、たしかに無表情で無愛想に踊っている姿は端からみたら楽しそうにはみえないだ…

「その街のこども」

10年前のとある日曜日、夕方にはまだ少し早い時間。 何の気なしにTVのスイッチをつけると、画面にはバラエティ番組などでよくみかける若い女性タレントが画面に映っていた。 その女性タレントは、薄暗い居酒屋のような場所で煙草を片手にテーブルを挟んで向…

8 と ∞

バリ舞踊は、色々な身体の部分を「8の字」を描くように動かすのが特徴的だ。首、手首、腕、骨盤、、、それぞれの部分を動かしながら、更に全体もお腹を中心にして8の字を描くように動かすのである。 バリ舞踊を踊ったときの気持のよさは、なんとなく「8の字…

こんな感じです

バリ舞踊というと、煌びやかな衣装やメイクを思いうかベる人が多いと思います。私がずっと習っていたのはバリ舞踊の中でも古典舞踊でした。その動きはとてもゆっくりで太極拳に近く、関節の動きや筋肉が伸びたり縮んだりする感覚を丁寧にトレースしていきま…

「居場所」の交流

「居場所」づくりを始めるにあたり、これは自分のためにやっているのか、誰かのためにやっているのかがよくわからなかった。今ならはっきりといえる。9割近くは自分のためにやっているのだ。自分のためではあるけれど、誰か他の人が興味をもってくれたらとて…

「居場所」≓「動ける場所」

なぜ「居場所」を作ろうと思ったのか。自分の思いを整理していくうちにだんだんとわかってきたことがある。実は「居場所」という言葉は、自分が考えていることとは微妙に違っていてちょっとしっくりこなかった。私は「居場所」ではなく「動ける場所」を作り…

普通になれなかった

幼い頃、夜布団の中で私達家族(父・母・姉二人と私)って一体将来どうなるのかなぁなんてことをぼんやり考えたことがある。そして何も浮かばなくて、何も想像できなくて、そのこと自体が少しおかしなことなんだろうなとも感じていた。 自分の人生について何…

敗北宣言

こころの問題というのは、結局は自分で解決、、、というよりも自分で落としどころを見つけるしかないのではないかと私は思っている。誰かに相談したり、本を読んだり、セミナーに参加したり。ずっと何か答えがあるのではないかと思って探し続けてきたけれど…

共に踊る喜び

舞台やパフォーマンスとして大勢で踊るのは苦手だけど、誰かと一緒に同じ動きをただひたすらなぞるのは好きです。イメージとしては太極拳のような感じですね。 表現するために踊るのではなく、自分の身体感覚をじっくり味わう楽しさをいつか誰かと共有できた…

スクール・オブ・ロック

ふと怒りや憎しみが湧き出てきてどうにもならない時、面白い映画を観てゲラゲラ笑ってスッキリ元気になる、ということをあえてするときがあります。ほんの束の間だけど、怒りや憎しみの感情を忘れることができて気持がホッとします。ただ、感情は思考や行動…

踊りと身体の回路

30歳でインドネシア・バリ島の踊りを習いはじめた。最初は暇つぶしぐらいの軽い気持ちだったのだが結果的に自分の人生を大きく変えるきっかけとなった。その頃私は高校時代からつき合っていた男性と結婚していたのだが、蜜月を過ぎた私達は、互いの内面的問…

なぜ運動 なぜダンス

はてなブログに「脱・引きこもりノート」というブログがあるのですが、なぜ引きこもりの人には運動がお薦めなのかということが、とてもわかりやすく書かれています。 hiki-note.hatenablog.com こちらでは、運動の中でもなぜ「ダンス」がいいのかが書かれて…

エール

私は、健康や運動に携わる仕事をしている。自分の親と同世代の高齢者の方達を相手をすることが多いのだが、(こういう事は実際には口にはできないけれど)齢90歳を過ぎる方達にいつまでも元気に、いつまでも自分の足で歩けるようにと周りも本人も叱咤激励…

キーワードは3つ

なぜ「居場所」なるものを作ろうと思ったのか……これがなかなか複雑でして。 きちんと説明できる自信はないのですが、自分自身の思っていることを整理するためにも、このブログで少しずつ言葉にしていこうと思います。 キーワードは3つ 「8050問題」 「…

居場所

女性の引きこもりの当事者や元当事者、もしくは引きこもり体質の人(私のような)を対象にした居場所づくりを始めました。 12月19日(土)に開催を予定していますが、このコロナ禍の中、たぶんに延期せざるをえない可能性も……。(中止ではなく延期です! 今…

「百円の恋」

俳優の森山未來さんが今回の主演映画「アンダードッグ」のオファーを受けたのは、監督と脚本が「百円の恋」の制作陣だったからだと話している 前から気になっていた映画だったので早速鑑賞してみた。 安藤サクラさんはとてもいい女優さんだなぁ。新井浩文さ…

この人 だめじゃん

まだ私がハイハイを覚えたばかりの赤ちゃんだったとき きっと無邪気に父親に近づいていったのだろう。そして自分の父親と目があった瞬間、こう感じたはずである。 「あ、この人だめじゃん」 その時から私は、こどもとして父親に当然求めるべきであろうさまざ…

ないないづくし

音程とれない リズム感ない テンポを刻めない ないないづくしの私がなぜか踊っている。 そうそうまだあった 踊りの振りも全然おぼえられない。 だから誰かと一緒には踊れない。 大人数でフォーメーションとか絶対ムリ。 ゆっくりとした動きが特徴の古典舞踊…

また いつか

国内の移動でさえこんなにも大変になる日がくるなんて、あの頃は想像だにできなかった。 またいつかバリ島の小さな村のあの東屋で時間を忘れて踊ってみたい。 ニワトリの鳴き声と風にのって遠くからきこえてくる竹風鈴の音をききながら。 そんな風景に想いを…

「型」と「自由」

「型」のある踊りが好きだ。 思うままに「自由」に踊れといわれてもからだは戸惑い、手も足もほとんど動かせなくなるだろう。 「型」があるからこそ、私は自由に踊れるのだ。 ただし「型」のあるものだったらなんでもいいというわけではない。 一つだけ条件…

お稽古再開

バリ舞踊のお稽古を再開しました。 今回は男性舞踊に挑戦。 わかってはいたけれど、やはりバリ舞踊の「型」は気持ちいい。 ぐちゃぐちゃしていた頭の中も、踊っているときはスッキリと消え去り、帰宅の電車の中でやっぱり私には踊りが必要なんだと、これまた…