踊るひきこもり

からだとこころについての備忘録

3つの自律神経

トラウマとは、衝撃的な体験とそれに伴う強い記憶によってつくられる心の傷。これは今までの私の解釈だ。でもポリヴェーガル理論を知ってからは、程度の差はあれ誰しもがトラウマを抱えて生きているように思えてきた。

普通に暮らしているなかで、ある特定の環境や場面になると、動悸、目眩、吐き気など自律神経症状がでることがある。

今まで、自律神経は活動時に働く交感神経と休息時に働く副交感神経の2つしかないといわれていた。ポリヴェーガル理論によると、自律神経には交感神経と2種類の副交感神経の合計3つの神経があり、人間の社会的交流の側面にも関係することがわかってきた。胎内~生後2~3年の間の生活環境から神経発達は多くの影響を受けるらしい。そのため、脳が未発達な乳幼児の時には効果的だった自律神経の働きが、成長して社会(認知・思考の世界)に出ると不適合を起こしやすく、逆に生きづらさの原因となってしまうようである。

 

 病気や疾患がないのに、動悸、目眩、立ちくらみ、倦怠感などの自律神経症状に悩まされている人、こころが不安定になりやすかったり、引きこもりがちになりやすい人にお薦めの本です。ポリヴェーガル理論についてとてもわかりやすく書かれています。

レジリエンスを育む―ポリヴェーガル理論による発達性トラウマの治癒
 

 

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