踊るひきこもり

からだとこころについての備忘録

普通になれなかった

幼い頃、夜布団の中で私達家族(父・母・姉二人と私)って一体将来どうなるのかなぁなんてことをぼんやり考えたことがある。そして何も浮かばなくて、何も想像できなくて、そのこと自体が少しおかしなことなんだろうなとも感じていた。

自分の人生について何も考えずに大人になってしまい、気がついたら周りの友達とは大きく逸れた場所に辿り着いていた。表向きはみんなと同じように振る舞っているけど、それはただの虚勢でしかない。自分の意思で逸れた場所にいるわけではなく、ただ面倒くさい事から逃げてきただけ。それを認めるのはとても恥ずかしくて、プライドが許さなかった。自分が思っていた「普通の生活(人生)」は、努力しなければ得られないものだったのだ。私は努力をする場を自分から放棄していたことに愕然とし、そんな生き方をしてきた自分を責めて嫌悪するようになっていた。

自己嫌悪は苦しい。吐き気や不眠で身体も痛めつけられていく。そういう状況になって、私はようやく真剣に自分の人生を考えるようになった。

今は社会の中で生きるための知恵を学んでいる最中だ。