動く楽しさとは?④
動きに注意を向けるには、感覚をスポットライト代わりに使います。
私たちのからだには、環境の変化を認識するための感覚が備わっています。
その中でも、動きに関して重要な感覚は深部感覚(固有受容覚ともいいます)です。
深部感覚は、皮膚や粘膜よりも深部に存在する筋・腱・関節・骨膜などにある受容器によって起こります。
3つの深部感覚
※位置覚→身体の各部位の位置関係を知る感覚
※運動覚→運動方向と速度を知る感覚
※圧覚・振動覚→身体に加わる抵抗(圧迫や振動)を知る感覚
私たちは深部感覚によって、眼を閉じていても手の位置や曲がりぐあい、動きの速さや抵抗感などを感じとることができます。特に意識をしなくても、からだの中では深部感覚が私たちの動きの調整をしてくれているのです。
腕を上にあげる動きに注意を向けたいと思ったら、漠然と腕があがるのを意識するのではなく、腕をあげるのに働く関節や筋肉の深部感覚を感じることが大切になってきます。