踊るひきこもり

からだとこころについての備忘録

これは踊り?

「微笑みなさい!」踊りの先生によくいわれた言葉である。先生は不思議そうな顔をして毎回きいてくる。「お前はどうして笑わないんだ?」 「踊っていて楽しくないのか?」

まぁ、たしかに無表情で無愛想に踊っている姿は端からみたら楽しそうにはみえないだろう。そう言われる度に、私はこころの中でブルンブルン頭を横に振っていた。「私楽しくて楽しくて、しょうがないんです!」 結局私の心の声は誰にも伝わらなかった。当然のことですが、、、、。

私の踊りは、パフォーマンス性や喜怒哀楽を表現して観ている人を楽しませるエンターティメントの要素が一切ない。かといって、身体を鍛えるエクササイズや心身を統一するヨガのようなものでもない。ただただ身体を「型」にはめて動かしていると、じわじわと心身が満たされていく感覚がして、私にとっての踊りとは極めてシンプルかつ根源的なその感覚に出逢うためのものでしかないのだ。

はてしてこれは踊りなんだろうか?ぴったり合う言葉がなくてなんとなくいつもしっくりこないのである。