踊るひきこもり

からだとこころについての備忘録

動く楽しさとは? 番外編(前)

私は、踊りのおかげで動くことの楽しさを知りました。

だけど一方で、自分にとって大切なものごとを見落としてきてしまい、自業自得で仕方のないことなのですが、ずっとそのことで自分自身を責めていました。そして、この自己嫌悪という苦しさがある限り、自分は踊りで何かを人に伝える立場にはないなと思っていました。どうして自分が世間というものからズレてしまったのかがよくわからず、表面上では何事もないような顔をしながら、心の中では必死にもがいていました。

 

昨年からのコロナ禍で、(対面でないと難しいと言われてきた)身体を扱う仕事の世界にも、必然的にオンライン化が試されるようになってきました。普段、私が仕事でお会いできるのは、医療保険や介護保険が適用となる方達です。それ以外で心身の不調を抱える方達に何かしたいと思ったら、自費サービスを提供する所で働くか、独立するしかありません。ところが、現在オンラインという手段が広まることで、私のような1セラピストでも、工夫をすれば自分のやりたい活動ができる環境になってきたのです。むしろ、こういう状況だからこそ、ダメもとでもいいからやりたい事をやってみようというセラピストは増えてきたように思います。

 

私自身も、自己嫌悪の苦しさはまだ完全に払拭していないけど、それなりに臨床を続けてきた自分を信じ、色々と動き始めることにしました。

 

その始めの一歩が、このブログです。

「動く楽しさとは?」は、自分が今までに寄せ集めてきた点と点を線に、線と線を面に、そして面と面を立体にするために書き始めたものです。不確かなところ、曖昧なところは調べ直し、改めて自分の方向というものがハッキリしたようです。

その過程で(棚ぼた的な感じで)なぜ自分が踊ることで苦しさを抱えてしまったのかが、よく理解できるようになったのです。それはそんなに複雑なことではなく、世の中的にはよくある話だと思います。

それでも、私にとってはずっと心の中に漂っていたモヤモヤがようやく消えていく、そんな心境です。