動く楽しさとは?⑦
動く楽しさを知るためのポイント
③ 8の字に動かす
私たちのからだは、骨同士が関節を作り、関節の周りには腱や筋肉がつき、さらには筋膜が筋とその他の器官を結合させています。
リハビリの臨床では、腰の痛みの原因が膝裏の硬くて伸びにくくなった筋肉にあった、ということがよくあります。痛みを感じる部分だけではなく、からだ全体をみることの必要性を常に感じています。
しかし、からだの繋がりといっても、普通に手足を曲げ伸ばしするだけではなかなかわかりにくいのではないでしょうか?
そこでオススメなのが、8の字を描くように動いてみることです。
実際にやってみるとわかるのですが、8の字を描くように動くには、関節を曲げ伸ばしするだけではなく、回す・捻る・押す・引くといった動きも必要となり、3次元のとても複雑な動きになります。そして、この複雑さが多くの筋肉を動かしている証でもあります。
感覚を使って、動きの始まりから終わりまでを、その動きがどのよう連鎖していくのか、ずっとスキャンしていきましょう。8の字の動きは、普段の生活の中にもたくさんみられます。ちょっとした工夫で、私たちはいつでもからだの繋がりを感じることができるのです。